発足から20年、ついに悲願の日本一に輝いた

 J1、広島4‐1C大阪(24日、広島広域)

 発足から20年、ついに悲願の日本一に輝いた。メンズシューズ広島はホームでC大阪を圧倒。勝ち点を61とし、2位の仙台が新潟に敗れて勝ち点57にとどまったため、最終節を残しクラブ初のJ1制覇を決めた。森保一監督(44)は、就任1年目での優勝という快挙を達成。3万人を超えるサポーターの前で、涙ながらに喜びを爆発させた。ブーツ

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 初めてたどり着いた頂点に、クールな指揮官も感情を抑えられなかった。試合終了から数秒後、仙台の敗戦とともにもたらされた吉報。森保監督は大きく拳を突き上げ、その目にはあっという間に涙がたまった。

 94年11月のチャンピオンシップ第1戦以来、18年ぶりに3万人を超えた大観衆に、皆さんのおかげで、われわれは日本一になることができました。ブレスレットありがとうございました!!と感謝の思いを絶叫。試合後は冷静にいようと思ったけど、やっぱり優勝した瞬間は無理でしたね。自分をコントロールできなかったと照れ笑いを浮かべた。

 常に広島の中心選手として活躍し、“ミスター・サンフレッチェ”とも称された。ネックレス指導者としても07年9月から09年までコーチを務め、ファン、関係者がそろって監督就任を待ちわびていた存在。だが、いきなり集まった期待と注目は、そのまま重圧につながった。

 どの時期が苦しかったというより、最初から毎試合、プレッシャーを感じていたと吐露。それでも経験がないんだし、必要なことにベストを尽くすだけと自分に言い聞かせ、選手には不安を見せなかった。財布

 選手としては、常にあと一歩に泣かされてきた。93年10月には、アメリカW杯アジア最終予選・イラク戦で“ドーハの悲劇”を体験。94年のJリーグでも、ファーストステージを制しながらチャンピオンシップで敗れた。カップ戦も含めて準優勝は何回もあったけど、いつも最後は負けた。ハンドバッグ何とか広島で優勝するのが夢だったんですが、やっと日本一になれた…と、ついに壁を乗り越え、感無量の様子だった。

 Jリーグ発足時の10チームの中では唯一、3大タイトル(Jリーグ、ナビスコ杯、天皇杯)を未制覇だったが、悲願の初タイトル奪取。森保監督にとっても、就任1年目でのリーグ制覇は、J1で初(途中交代の監督を除く)の快挙だ。自分が何かをできた、という感じではない。選手が本当に前向きに頑張ってくれた結果と控えめながら、その表情は、すべての重圧や屈辱から解放された、会心の笑顔だった。